日本における「もやもや病」患者の男女比は、女性の方が約1.8倍多いといわれています。

また,若い人の方が発症率が高いため、若い女性のもやもや病患者が多くみられるようです。

2000年度のもやもや病の特定疾患医療受給者証交付件数は、8,240人。

このすべてが、もやもや病と確定した症例ではないにしても、受給していない患者も多いことから、この数字をもやもや病の患者の実数とすると、男女比は1:1.8であることから、女性のもやもや病患者は約5,300人程度。

疫学的統計からすると、2000年度のもやもや病の患者数は、6,300人位と推定されるので、同様の計算をすると、その内約4,000人が女性で、妊娠可能年齢の女性及びこれからその年齢になろうとする女性の数を合わせると、約3,000人はいるのではないか推定されています。

このようなことから、もやもや病の若い女性患者にとっては、妊娠・出産は大きな問題・悩みといえそうです。