もやもや病において、脳出血した場合は緊急手術が必要で、血液を脳の中から排除する外科治療が行われます。
詰まった太い血管の血流を、直接開通させる有効な治療は、現在ありません。
最近では、この詰まりを補うために自然に発達した「もやもや血管」の血流が低下し、虚血の症状が発作的に出ることを防止するため、不足している血流をさらに補う「血行再建術」が広く行われます。
もやもや病の診断と治療は、日本で多くの実績があり、子供のもやもや病に適切な処置が行われた場合、その経過が良好であることが明らかになっています。
一方、年齢が低く症状の進行が早い子供では、重い神経障害や知能障害を残す場合があります。
また時に出血量が大量である場合、生命に対して重大な危険がおよぶ場合もあります。